寒さと北海道の住まい
更新日時:2014-03-12 18:44:09
http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/kids/index.html
日本の北の大地、北海道は厳しい寒さと大量の雪に囲まれる土地で、札幌市には一年間で6mもの雪が降ります。冬の季節風の強さや、雪の雲を作っている水蒸気量の影響によって、毎年の雪の降る量も変化します。
180万人以上の人がいる大都市の中でも、これほどたくさんの雪が降る都市は、世界でも珍しいのです。毎日の大量の雪は暮らしに困ることが少なからず起こり、吹雪やたくさん積もった雪で交通渋滞が起こりますし、大雪になると交通が麻痺し、食べ物や暮らしの必需品の運送ができなくなります。そのため、道路の除雪が必要となります。
しかし、雪があることで楽しめること、役に立つこともあり、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツのゲレンデを作ることができますし、学校では冬のスポーツを教えることができます。薄野や札幌の雪まつりは、美しく巨大な雪像で観光客を魅了します。
また、冬の間に降り積もった雪が、春になると溶けて水になりますが、この水は水道水や電気を起こすための水、作物を育てるための水、工場で使用する水というように、様々な用途があります。雪を貯めておくことで、野菜倉庫の冷房に使用でき、雪の有効活用が地球環境の保護に繋がるのです。
北海道では、冬を過ごしやすくするために工夫がなされていて、下水処理場から出る温水や清掃工場でゴミを燃やした時に発生する熱を利用して雪を溶かす融雪槽、道路の下に水路を作って川の水や下水処理場から出る水を流して雪を運ぶ流雪溝のように、暮らしで使う施設の一部を工夫して上手く雪と付き合っています。
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