冬場の光熱費について
更新日時:2017-09-06 11:58:01
北海道の住まいは寒さに強く作られていることは、以前もこのブログでお話ししました。とはいえ、冬場はマイナス2桁になることが当たり前の北海道の冬、どうしても気になってしまうのが冬場の光熱費です。
実は、北海道の室内の温かさは全国でもトップクラスと言われています。暖気を逃がさない高気密高断熱が基本の北海道では、室内の気温は東京などよりも高いオタクが多いのです。そのため、北海道から本州に引っ越すと、逆に「部屋が寒い!」と感じるのだとか。
問題となる光熱費ですが、実は平均値では本州に比べて特別高くなるということはないようです。やはり、元々寒い土地に適した造りの住まいになっているためでしょう。ただし、使用する暖房によってはかなり高額になってしまうこともあるようです。また、築年数の古い家は断熱機能が優れておらず、そうなると暖房を使わざるをえません。
灯油ストーブやガスストーブが主流ですが、最近はオール電化の流れもあってか電気ストーブを使用するケースも増えているようです。床暖房などの補助暖房も活用されています。
北海道においては住まいが温かいことは何よりも優先されることです。
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家の構造の違い
更新日時:2014-04-25 15:35:23
北海道の家の構造は、他の地域と違いがけっこうあるんです。窓が二重になっていること、玄関が二重とびら、煙突、屋根のつくりが大きく違うところだと思います。窓と玄関の構造が二重になっているのは、外部からの冷気を遮断する役割と熱を逃がさないようにするためです。煙突は、暖房器具が灯油ストーブがメインで使われているからです。屋根は瓦屋根ではなく、雪が降って積もっても大丈夫な構造になっているんです。
北海道の家の中は暖かいと他の地域から来た人は、けっこう言うみたいです。しかし、住んでいる側からしたら普通なんですけどね。二重構造になっている窓と玄関だけでも温かみが逃げませんからね。
煙突は、灯油ストーブの一酸化炭素を部屋の中に、ためないようにする為に外へ逃がす仕組みを作ったんです。屋根に関しては、三角屋根と平らな屋根があります。これは、どちらとも雪が降っても大丈夫なようになっているんです。
家の構造上、耐震強度の心配をする人もいるんではないかと思いますが、耐震強度も問題なくクリアした家つくりをしているんです。
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北海道住宅ニュース
更新日時:2014-03-26 18:46:54
http://www.replan.ne.jp/news/6312/
北海道の住宅情報誌「Replan」には北海道、東北の住宅ニュースが豊富に掲載されています。1988年に北海道から刊行して以降、93年には東北版、99年には関東版をそれぞれ刊行している信頼の厚い情報誌です。各種別冊もそれぞれ定期的に刊行し、「住む」「暮らす」をよりよくする情報を提供しています。
この「Replan」によれば、2014年3月8日、15時半よりかでる2・7にて「健康・省エネシンポジウムin札幌」が開催されることが明らかになりました。
近年、高断熱高気密で有名な省エネ住宅は、居住者の健康維持や健康推進にも貢献する可能性が高いことが分かってきて、国の住宅施策への影響が強いことから人気が高まっています。建築学や医学の専門家を中心にした一般社団法人、健康・省エネ住宅を推進する国民会議が28年に発足し、着々と全国に拠点を広げる中、北海道での拠点として、健康省エネ住宅推進北海道協議会が立ち上がりました。
そこで、普及に向けての活動として、3月8日に基調講演、パネルディスカッションなどのシンポジウムが開催されることが決定しました。
火事と北海道の住まい
更新日時:2014-03-19 14:44:59
http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/firedep/412.html
寒さの厳しい北海道では、暖を取る行為から火事に繋がることが度々起こっています。
江別市では平成元年から平成25年までの25年間の火災累計件数972件のうち、建物火災が536件で、全体の半数を占めています。近年では内装に燃えにくい家財を使用したり安全装置付きの調理器具、暖房器具が普及したりしていますが、火災を完全に食い止めるには至っていません。
建物火災の原因で特徴的なものは、タバコの火を消し忘れる、天ぷら油を加熱していたことを忘れる、グリルで魚を焼いていたことを忘れる、という、火器の取り扱いの不注意や不始末、火に対する知識不足や自信過剰からくるものです。
日常生活で大切なことは「コンロの周囲に燃えやすいものを置かない」、「電気器具の蛸足配線をしない」、「灰皿にタバコの吸いさしを残したままその場を離れない」などの注意を払うことです。
また、火災の死傷者は65歳以上の高齢者が半数以上を占めており、その原因が年齢からくる身体機能の衰えや判断低下による「逃げ遅れ」、コンロでの「着衣への着火」が挙げられます。今後の高齢化社会の進展に伴い、住宅での火災により、高齢者の被害者の増加が予想されますが、火災による被害を防ぐためには、高齢者自身の自覚はもちろんのこと、周囲の人々が高齢者の生活習慣に気を配りながら、火の用心について考えることが重要です。
寒さと北海道の住まい
更新日時:2014-03-12 18:44:09
http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/kids/index.html
日本の北の大地、北海道は厳しい寒さと大量の雪に囲まれる土地で、札幌市には一年間で6mもの雪が降ります。冬の季節風の強さや、雪の雲を作っている水蒸気量の影響によって、毎年の雪の降る量も変化します。
180万人以上の人がいる大都市の中でも、これほどたくさんの雪が降る都市は、世界でも珍しいのです。毎日の大量の雪は暮らしに困ることが少なからず起こり、吹雪やたくさん積もった雪で交通渋滞が起こりますし、大雪になると交通が麻痺し、食べ物や暮らしの必需品の運送ができなくなります。そのため、道路の除雪が必要となります。
しかし、雪があることで楽しめること、役に立つこともあり、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツのゲレンデを作ることができますし、学校では冬のスポーツを教えることができます。薄野や札幌の雪まつりは、美しく巨大な雪像で観光客を魅了します。
また、冬の間に降り積もった雪が、春になると溶けて水になりますが、この水は水道水や電気を起こすための水、作物を育てるための水、工場で使用する水というように、様々な用途があります。雪を貯めておくことで、野菜倉庫の冷房に使用でき、雪の有効活用が地球環境の保護に繋がるのです。
北海道では、冬を過ごしやすくするために工夫がなされていて、下水処理場から出る温水や清掃工場でゴミを燃やした時に発生する熱を利用して雪を溶かす融雪槽、道路の下に水路を作って川の水や下水処理場から出る水を流して雪を運ぶ流雪溝のように、暮らしで使う施設の一部を工夫して上手く雪と付き合っています。